魚を獲り、火を起こし、
生きるチカラを取り戻す。
三重県志摩市英虞湾・間崎島 | 伊勢志摩 子どもの城
✦ プロジェクトの紹介
三重県志摩市の小さな離島・間崎島に、「子どもたちのための城」が誕生します。
魚を捕まえ、火を起こし、調理して仲間と食べる。
そんな体験を通じて、子どもたちが「人は自然に生かされている」という感覚を取り戻し、自分で判断する場所です。
対象は全国の子どもたち(小学生〜中学生)。
都市部で自然に触れる機会の少ない子も、経済的に困難な状況にある子も、みんな同じように学び・遊び・食べられる場所に。
「伊勢志摩 子どもの城」は、食を通じて命と自然を学ぶ体験の場です。
✦ なぜ「子どもの城」が必要なのか
現代の子どもたちは、かつて当たり前だった「自然に触れる経験」を失いつつあります。
魚を手づかみで捕まえたことがない、火を自分で起こしたことがない、見慣れた魚の名前すら知らない。都市化や効率化のなかで、子どもたちの世界はますます人工的なものに囲まれてしまいました。
人間の根源的な営みである「食べる」という行為もまた、コンビニやインスタント食品のように“自然の実感”から切り離されています。
しかし本来、食べることは命をいただく行為であり、そこには自然の循環を感じ取る感覚が不可欠です。
人間にとって大切なのは「頭の中の情報」ではなく「身体で感じること」です。
魚を捕まえ、魚をさばき、海や火に触れることでしか得られない学びがある。
それは教科書やインターネットからは決して得られません。
「伊勢志摩 子どもの城」は、この失われつつある自然との接点を子どもたちに取り戻す場所です。
自然の中で遊び、命をいただく体験を通じて、「人は自然に依存して生きている」という感覚を呼び覚まし、未来を生きる力へとつなげていきます。
私たちは「お腹を満たす」だけでなく、「心を満たし、生きる力を育む」場をつくりたいのです。
✦ 伊勢志摩に子どもの城をつくる理由
伊勢志摩は古来「御食つ国(みけつくに)」と呼ばれ、朝廷に魚介や海藻を献上してきた土地です。
リアス式海岸の豊かな海は、海女や漁師の営みとともに、日本人の食文化の源を形づくってきました。
つまり伊勢志摩は、「日本の食文化の始まりの地」であり、自然と食を学ぶ場としてこの上なく象徴的な場所です。
この地域の子どもたちは自然の中で遊び、魚を獲り、年長者と食卓を囲み、おのずと学習する暮らしをしています。
しかし、都会では魚は切り身でスーパーに並び、子どもたちの多くは魚の名前すら知らない状況にあります。
御食つ国が担ってきた「自然と人とのつながりを食を通して学ぶ文化」が消えようとしているのです。
だからこそ私たちは、この地に「子どもの城」をつくります。
魚を獲り、火を起こし、命をいただく体験を通じて、御食つ国が育んできた日本の食文化の精神を、未来の子どもたちに受け継ぐためです。
✦ 伊勢志摩子どもの城が叶えたい3つのこと
① 身体で学ぶ自然体験をしてもらう
魚を捕まえ、魚をさばき、火を起こし、食べる――。
頭で知識を詰め込むのではなく、身体を通じて自然と関わることが学びの出発点です。子どもたちは遊びのなかで自然の摂理を感じ取り、「生きる力」を育みます。
② 命の循環を体感する食文化教育をする
一匹まるごと魚を料理して食べることは、命に無駄がないことを知る機会です。魚が「ごちそう」に変わる瞬間を体験することで、子どもたちは食の背景にある自然の循環を学び、持続可能な社会への感覚を身につけます。
③ 学びをつなぐパスポートで成長を見守りたい
体験を記録し、継続して保護者や児童施設と共有する仕組みです。その場限りの体験ではなく、「学び続ける子ども」を支えるために、地域や社会全体で子どもを見守る仕組みをつくります。
この実現のために、全国のキャンプ場や、公民館、寺社、農村や漁村の有志に「子どもの城」にご参加いただきたいと考えてます。
✦ 発起人「鮨裕・禅」親方 堀 勇一について
1968年生まれ。
1989年に寿司職人を志し、修業を開始。以後、約20年にわたり東京で寿司職人として研鑽を積む。
2010年、神奈川県茅ヶ崎にて「鮨裕(すしゆたか)」を開業。地域に根ざした寿司店として評価を得る。
2017年、同店を息子に承継し、三重県志摩市へ移住。志摩では漁師のもとで弟子入りし、漁協組合員となる。
漁の現場では、実に3割近くの魚が廃棄や未利用魚として扱われている現実を目の当たりにした。一方で、都会には「食に困っている子どもたち」が数多くいる。
――「捨てられる魚があるのに、食べられない子どもがいる」。
この矛盾を前にして、「伊勢志摩に子どもたちを招き、魚を獲るチカラ、生きるチカラを学んでもらいたい」と強く思うようになった。
2018年、志摩市間崎島にて「鮨裕禅」を開業。「ヘリコプターで行く寿司屋」というコンセプトを打ち出し、地方観光と寿司文化、自然体験を融合させた新しい形の寿司体験を発信。
2019年には英虞湾にて海上遊覧タクシー事業および離島キャンプサウナを開始。観光と環境教育を組み合わせ、海洋エコロジーを伝える活動を展開。同年より大阪ECO海洋動物専門学校の学生フィールドワークの場を提供。
2022年、「MOKU-iseshima」を開業。「冷暖自知(実際に体験して初めて理解できる)」をコンセプトに、伊勢志摩の自然と共鳴する体験型リゾートを運営。
2025年 寿司職人人生の最後の仕事に、未利用魚の活用による子どもの食育支援事業「伊勢志摩子どもの城プロジェクト」を開始。仲間を募っている。
共に城を築く仲間・ボランティアを募集中
「子どもの城」は未完の城。子どもたちや、志を共にする仲間と共に一歩ずつ創り上げていきます。
間崎島での現地活動サポート、食育や体験プログラムの運営、情報発信など、様々な関わり方を募集しています。
※ソーシャルアクション・ボランティア募集サイト「activo」が開きます
✦ 最後に
私、堀 勇一の寿司職人人生の最後の仕事に「自然の恵みに感謝し、自然とともに生きるチカラを子どもに伝えたい。」
それが、「伊勢志摩子どもの城」です。
このプロジェクトのご支援をどうかよろしくお願いします。
「鮨裕・禅」親方 堀 勇一